海外安全対策情報の更新(令和7年度第2四半期)
1 社会・治安情勢
ペルナンブコ州社会保護局の発表によると、ペルナンブコ州において2025年7月から9月の期間に発生した殺人件数は合計728件で前年度同期の804件から76件(約9.46%▼)の減少、州都レシフェ市では124件発生し、前年同期の143件から19件(約13.29%▼)と減少した。一方、強盗事件は、州全体では9,588件が発生し、前年同期の10,736件から1,148件(約10.70%▼)の減少、州都レシフェ市では3,941件が発生し、前年同期の4,613件から672件(約14.57%▼)減少した。殺人・強盗事件いずれもペルナンブコ州及び州都レシフェ市内ともに減少傾向にあるが、常に高い水準を保っているため、外出の際は引き続き自己防衛を心がけたい。
近年は外国人旅行客の被害報告も増加しており、屋外での電子機器(スマートフォン、タブレット端末等)の使用は非常に危険である。また、貴金属や高価な時計等を身につけての外出はスリや強盗の標的になりやすいため、持ち出しは必要最小限に抑え、分散して所持する等の対策を講ずることが必要である
ペルナンブコ州都レシフェ市はスラム街が点在しており、無意識のうちに危険地域に入り込んでしまう可能性があるため、観光等で訪れる際は事前に被害の多い地域や場所に関する危険情報の収集や安全な移動手段を確保することが重要である。
※渡航情報(危険情報)についても、ペルナンブコ州レシフェ大都市圏は「十分注意してください」(渡航危険レベル1)を継続しており、生活する上で常に間断なき警戒心が必要である。
※当館管轄州では、他にバイア州サルバドール大都市圏とセアラ州フォルタレーザ大都市圏も同様に「十分注意してください」(渡航危険レベル1)を発出中。
2 ペルナンブコ州における犯罪事例(7月~9月)
(1)8月3日午前、ジャボアタン・ドス・グァララペス市ピエダーデ地区にあるコンドミニアム前でコロンビア国籍の男性が射殺された。
(2)8月22日未明、オリンダ市で男性が住宅に侵入した犯人2人に射殺された。犯人は何も持ち去らずにその場から逃走した。
(3)9月5日夜、レシフェ市ボア・ビスタ地区ジョゼー・デ・アレンカル通りで商人の男性が射殺された。犯人の動機は不明。
3 ペルナンブコ州以外の管轄州における犯罪事例(7月~9月)
(1)セアラ州
ア 8月18日未明、マラカナウ市パジュサラ地区の車両修理工場で男性が射殺された。事件の一部始終が防犯カメラに記録されており、犯人4人は車で現場に到着し、拳銃で複数の発砲後、現場から逃走した。
イ 9月25日午前、ソブラル市カンポ・ドス・ヴェーリョス地区の州立高等学校にて銃撃事件が発生した。事件により2人の生徒が死亡、その他3人が負傷した。
(2)リオ・グランデ・ド・ノルテ州
ア 7月7日未明、セアラ・ミリム市で家族と車両で移動中の女性が強盗犯に射殺された。
イ 9月14日夜、 サン・ジョゼ・デ・ミピブ市バイホ・ノーヴォ地区で男性が祖父母の家に滞在していたところ、侵入してきた犯人6人に射殺された。
(3)パライーバ州
ア 8月21日未明、ジョアン・ペソア市マンガベイラ地区で配達員の男性がバイクの運転中に射殺された。
イ 9月6日夜、ジョアン・ペソア市のタンバウ海岸で男性がバイクに乗った犯人2人に射殺された。
(4)アラゴアス州
ア 9月8日未明、マセイオ市シャン・ダ・ジャケイラ地区で男性が射殺された。現場にいた子供も銃撃を受け、負傷した。
イ 9月15日早朝、アラピラカ市プリマヴェーラ地区でファッションデザイナーが凶器で刺され殺害された。犯人は事件直後に逮捕された。
(5)セルジッペ州
ア 8月9日未明、サン・ドミンゴス市で男性が凶器で殺害された。警察によると、被害者は市場で働く準備をしていたところフードをかぶった男に襲われたとのこと。
イ 8月12日未明、マハドール市の集落で男性が射殺された。被害者はバイクの横で倒れており、体の複数箇所に銃創があった。
(6)バイア州
ア 9月19日未明、イリェーウス市で銃撃事件が発生し、男性2人が銃撃された。被害者のうち、1人は搬送先の病院で死亡、もう1人は入院中で健康状態は不明。
イ 9月29日未明、ミゲル・カルモン市のアギナルド・モウラ・ヴィエイラ通りで車両を運転していた女性がバイクの2人組に射殺された。