総領事挨拶(新年度を迎えて)

平成31年4月1日
 在レシフェ総領事館のホームページにようこそ。
 

  当館は,レシフェのあるペルナンブコ州をはじめとするブラジルの北東部7州(*)を管轄しています。ブラジルの北東部は,ブラジルの発祥地とも言える歴史,文化と長く美しい海岸線を有する地域で,ブラジル内外から多数の観光客が訪れています。
 残念ながら日本からは遠いですが,ポルトガルをはじめ,オランダ,フランスからの植民者で培われてきた歴史や文化が豊かで,大変魅力的な地域ですので,ブラジルに来られる場合には,是非訪問地の一つに入れて頂ければと思います。
 
 4月1日,新元号「令和」が発表されました。万葉集にちなんだ元号を抱く新たな時代が, 日本
, そして世界にとり, ますます平和で繁栄するよう祈ります。
 
 日本では,4月は入学・進学,就職,新会計年度と,多くの方々にとっては,1月とは異なる意味で,新しい一年の始まりとなります。ここブラジルをはじめ,多くの国では,会計年度と暦年は同じで1月から始まりますので,4月と言っても,日本ほど特別の変化は感じられませんが,そうした国々においても,3月で第1四半期が終わり,4月からは第2四半期,すなわち,1年の四分の一が過ぎたことになります。ブラジルでは今年1月に船出をしたボルソナーロ大統領にとっても,一般的に言われる最初の100日間の政治的ハネムーン期間,さらには,ブラジル最大の年中行事カーニバルも終わり,本格的な真価を見せ始める時期となり,社会保障改革をはじめとする国政の大きな課題への舵取りに注目が集まっています。
 
 去る3月,ペルナンブコ・カトリック大学教授で,マルタ名誉領事も務める,ターレス・カストロ氏が,日本政府(外務省)の招きで,ブラジルの国会議員(上院議員,下院議員),その他行政機関等の若手リーダーたちと共に訪日しました。同氏にとっては初めての訪日で,麻生副総理(兼財務大臣),辻外務大臣政務官等の政府関係者,日本企業視察,名古屋・京都視察等,短期間ながら密度の濃い日程をこなし,日本の現状を認識する機会となりました。当地を代表する国際問題の有識者に日本を知ってもらったことは,日ブラジル,特に北東ブラジルとの関係緊密化に貢献するものと確信しています。
 
 日本では,4月30日の今上陛下のご退位と5月1日の皇太子殿下のご即位,そして「令和」の時代が幕開けします。6月には大阪G20サミット,8月のTICAD7(第7回アフリカ開発会議),9月のラグビーW杯,10月の即位の礼,来年には東京オリンピック・パラリンピックと大きな行事が目白押しです。当館での査証発給件数は増加傾向にあり,北東地域からの訪日者も増えていることは嬉しく思います。
 
 当館管内はじめブラジルを訪問される際は,旅レジに登録される(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html)と共に訪問地の治安情報を各館のホームページで確認して,事件や事故に巻き込まれることなく,是非とも楽しい思い出を作られるようお祈りしています。


 
平成31年4月1日
在レシフェ日本国総領事館
総領事 丸橋 次郎


(*)北東部7州 : セアラ州,リオ・グランデ・ド・ノルテ州, パライーバ州,ペルナンブコ州,アラゴアス州, セルジッペ州,バイア州